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僕がオランダ留学で得たもの [2-1 留学で得るもの]

別記事でオランダ留学について書いていたら、ふと、オランダ留学から自分が得たものは何だったのかと思ったので、少し整理してみる事にした。

分かりやすいスキルという意味では、英語力(授業やオランダ人、他国からの留学生との会話は全て英語だった為)、オランダ語力(日常会話程度)やヨーロッパ統合に関する理論・知識、マーケティングスキル(人生で初めてコトラーを学び、日産ヨーロッパでインターンも行った)等々が挙げられるか。国際関係学を学びに行ったが、最初の学期は社会学の授業が1つも無かった為、マーケティングやらビジネス理論やらを取っていた事が良い経験となった。

一方、Intagibleな資産という意味では初めての一人暮らしだった為、料理・洗濯とかの家事能力(それ以前から自宅の家事は良く手伝わされていたが、手伝うのと生きる為に行うのは違うと感じた)、オランダ人や他国からの留学生との交流や友情、オランダを軸にヨーロッパ9ヶ国を旅した経験、等々。

上記には入らないが、実は僕が(アメリカ留学に加えて)オランダに留学する事によって得られた、一番の自分自身の宝になっていると感じているものは「国際社会における多様な視点」である。只単に「多様な視点」だけでも良い。

日本にいて社会を捉える主要な視点は当然、”日本人”の視点である。外国について語る時は、それが中国であってもアメリカであっても、インドであっても”外にある国”、つまり外国と捉えることが多い。これは明らかに日本人が主体だ。アメリカ留学を経た僕は、まず日本を外から見ることを覚えた。日本人の見方に加え、外国人、主にアメリカ人の立場から日本を客観的に捉える見方を覚えた。しかし、そこでは外国=欧米=アメリカという考えが強く、日本で良く”欧米”と一括りにする様に、恐らくアメリカもヨーロッパも一緒なんだろうと考えていた。

これがオランダに行って気付いたのは、日本では得てして欧米と括られるアメリカとヨーロッパは社会も人々の考え方も全く違うという事だ。良くオランダ人や他のヨーロッパから来た留学生は、(当時はまだイラク戦争もない1997年ぐらいだが)アメリカとヨーロッパは考え方が全く違う、と事ある毎に主張していた。特に印象に残っているのは「アメリカは全ての物事を短期的に捉えがちだが、ヨーロッパではより中長期に捉える」というもの。これらの事は、京都議定書への批准やイラク戦争等からその違いは良く分かる。更に、ヨーロッパの中でもオランダ、イギリス、フランス、ドイツ、どれも皆、考え方が違う。EUに対する考え方一つとっても違うのだ。この国際社会においては、それぞれの国が”違う”という事を肌身に感じて体験できたのは自分にとっての宝だと思う。

ひいて言えば、この世界には様々な国があってそれぞれの国には民族があり、文化があり、考え方があり、全て違った”視点”を持っている。それぞれのレンズで覗き込む事象は例え同じ事象であっても全く異なって写り、その間に優劣は存在しない(総じて)。

もっと言えば、この日本においてもそれぞれの県、地域、更にはそれぞれの家庭に違った文化があり、習慣があり、考え方があるという事だ。全ての”視点”はその人にとってとても重要であり、それを真っ向から否定する事は、下手をするとその人の存在自体を否定することになってしまう為、気を付ける必要がある。

この様な”多様な視点”の存在と、それに対する尊重の心は、オランダに行く事によって初めて得る事ができた気がする。商社に入り、様々な国の人とビジネスを行う事があったが、その時々において、僕はこの”視点”を大切にしている。ビジネスを成功させる為にも、その国の人を理解する為にも、その国・民族の”視点”を意識しながら接するようにしている。


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いつ留学するのがいいんだろ? [2-1 留学で得るもの]

私が人から「自分の子供をいつ留学させたら良いと思う?」と聞かれた時、私は迷わず「高校生の時」と答えます。その理由は、個人的には留学を通して得られるスキルよりもウィルの方を重視しているからです。高校生の時の留学はその人の価値観や考え方に大きな影響を与えます。価値観が確立している大学生や社会人ではなく、感受性が豊かで吸収力の高い高校生の時に留学をした方が得るものが大きいというのが私の実感です。

同じ留学でも、よりスキル的面を重視した大学生や社会人になってからの留学と、高校生の留学ではその人に与えるインパクトは大きく違ってきます。極端な話、スキル面であれば別に留学をせずとも目的の大半は達成できます。英語力は英会話スクールに行き、例えば大学で国際関係のサークル等に参加して外国人と話す機会を増やすことによって鍛えることは可能です。特定分野のスキルにしても日本の大学院や専門学校で学ぶことによって身に付けることができます(もちろん海外の大学院でしか学べないこともあります)。

一方で留学を通してしか得られないウィルがあります(留学体験以外でもあるのでしょうが)。個人的には、それらのウィルとは文化の多様性を許容する価値観、他文化への敬意、留学を通して得られる自分への自信等だと思っています。留学体験というインプットに対して、これらのアウトプットが最大化するのが高校生だということです。

但し、もっと細かい話をすると、高校生(1~3年)の中でも留学時期に関して色々とメリット・デメリットがあります。それは同じ高校生と言っても中学卒業し立ての1年生と受験を控えた3年生では全く状況が違うからです。個人的には高校1年生(高校1年夏休みから2年の夏休み、入学後1学期が終わったら即留学というパターン)の15歳の時が一番、良いのではと思っています(自分がそうだったから…)。

1)高校1年生で行くメリット/デメリット
メリット:考え方がより柔軟で留学体験から得るウィル面が一番、大きい
デメリット:中学3年の受験と同時期に交換留学プログラムの選考を受ける必要があり、且つ帰国後は1年下の学年に戻るケースが多い(授業が全く分からない為)
※私はこのケース。

2)高校2年生で行くメリット/デメリット
メリット:考え方が柔軟で留学体験から得るウィルが3年生で行く時よりかは大きい。また、帰国後は1年下に戻らなくてもOK(その分、頑張って挽回する必要はあるが)
デメリット:高校時の部活や友人関係との関係が途絶える(気にする人は気にする)

3)高校3年生で行くメリット/デメリット
メリット:大学受験は浪人が前提で、有る意味、楽。また、そのまま米国の大学に入るという選択肢もあり。
デメリット:自分の価値観やプライドが確立しており、留学体験から得るウィル面が余り少ないのでは?(高3で留学する人の数人は留学時に結構、多文化に対して冷めた見方をする人が多かった印象がある)

上記は、自分が高1で留学して良かったという経験に基いて書いているので、色々と異論・反論が有るかもしれません。

もう1つ付け加えるとすれば、「留学をすると1年、遅れるから受験や社会人になった時のことを考えると大変なのでは?」という質問をたまに受けますが、私の場合、高校4年、大学5年通っていますが、全く問題ありません。「人生、回り道をした方が良い」というのが私の考えです(結局は親が金を出しているので、回り道をさせて貰った方が良い、と言うべきかも知れません)。
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留学の目的を考える [2-1 留学で得るもの]

留学の目的は人によって様々だと思いますが、やはり高校、大学、社会人という年齢に応じても大きく変わってくると思います。

まず最初に断わっておきたいのは、帰国子女と違って留学をするにはパワーが要るということです。日本人として日本に暮らしていれば家族もいるし、友達もいるし、部活もあるし、勉強もある。本当に心地よい場所ですので、何も無理して全く知らない世界に飛び込む必要はない訳です。また、留学したらしたで勉強が遅れるというデメリットもあります。しかも交換留学プログラムを使って留学をしようと思ったらテストや論文、英語での面接などの労力も掛かります。それでも留学をしたい、と思うにはそれなりの理由や目的があるはずです。

自分の周りの留学経験者の話を聞いているみると、それぞれの時期での留学目的は以下のものが多い様です(重要度が高い順に書いています)。

1)高校留学
  • 日本以外の国を見てみたい、住んでみたい。
  • 他国の人と友達になりたい。
  • 外国語(主に英語)が話せるようになりたい。

2)大学留学

  • 外国語(主に英語)が話せるようになりたい。
  • 日本以外の国を見てみたい、住んでみたい。
  • 海外の大学で自分の専門分野のスキルを伸ばしたい。

3)社会人留学

  • 海外の大学院で自分の専門分野のスキルを伸ばしたい。
  • 外国語(主に英語)が話せるようになりたい。
  • 日本以外の国を見てみたい、住んでみたい。

これらは「スキル」と「ウィル」という視点から見ると良く分かると思います。「スキル」、「ウィル」とはその人のビジネス能力を分析する際の見方としてたまに使われるものですが、「スキル」とは英語力やプレゼンテーション能力、交渉力、マーケティング力等その人が身に付けている特定分野の知識・ノウハウを指します。一方で「ウィル」とはその人の精神の強さや達成意欲、モチベーションなどもっとその人の価値観を指しています。能力の高いビジネスマンは「スキル」も「ウィル」も高いと言われるわけです。

スキルとウィルで見たとき、上記の高校留学の目的ではスキル面は軽視されており、より自分の視野を広げるといったウィル面が強調されています。一方で社会人ではこれは逆でウィル面よりスキル面の方が重要度が高くなっており、且つそのスキルの専門性も高いと言えます。大学生でもかなりスキル面は重要ですが、そのスキルも語学力が大きな理由となる傾向が多いようです。


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